17大菩薩
大菩薩周回(晴れ)
  2017.09.05



電子地図にGPSログを落としてあります
ルート図(地図画像をクリックすると拡大画像になります)

        ・ルートラボ参照・

コースタイム
・上日川峠(6:40)〜福ちゃん荘(7:09〜7:20)〜雷岩(8:20)〜大菩薩嶺(8:35〜8:40)〜雷岩(8:50)〜大菩薩峠(9:50〜10:00)〜福ちゃん荘(10:45〜11:10)〜上日川峠(11:20)


大菩薩・・・思い出せば50年前に奥多摩は丹波から道なき道を鉈で切り開きながら至った記憶だけです。

それも目的は大菩薩ではなく藪山歩きがメインでした。

そんな訳で今回が実際のところ初めての大菩薩になったのです。

早朝3時半スタートをきり、高速を快走し登山口には6時半到着です。

支度を整え良く清掃されたトイレを拝借します・・・感謝・・・

ここから福ちゃん荘までは車道でも登山道でも、時間も距離も変わりませんがせっかくですから登山道を辿りましょう。

静かな佇まいの福ちゃん荘に到着ですが経営的に成り立つのかな?いらぬ心配をしました。

さてルートを落葉松尾根にとり周回コースとりましょう。

穏やかな傾斜から急登を交互に交えハイクアップしていきます。

背後に景観が広がり最後のガラ場を詰めれば明るい尾根に到着します。



明るい斜面はお花畑が・・・いえいえ笹原が広がっているだけなのです。

所々にはマルバダケブキとコウリンカのオレンジのお花だけなのです。

鹿の嫌う忌避植物と笹原だけの空間・・・

10年以上前にはマツムシソウの群落で構成された花の名山だったらしいのに。



さて寄り道をして大菩薩嶺参りをしましょうね。

樹林に囲まれた展望のない山頂・・・でも樹林帯は美しい苔に覆われていました。

少し戻って雷岩で展望を楽しみましょう。



きっとあの湖は上日川湖かな・・・

美しい尾根の連なりです。

左側は霧に隠れていますが、右側は素晴らしい展望が開けています。



少し尾根を辿ればガレ場の賽の河原です。

ぽつんとログハウス作りの避難小屋が立っていました。



賽の河原から小さなピークを詰めればなにやら鹿柵が・・・

柵に守られた小さな世界にマツムシソウが咲いていました。

なんともやるせない哀しい空間・・・

哀しい花の百名山・・・根本的な鹿害対策はないものでしょうか。



ピークから易しい岩場路を下ればいよいよ大菩薩峠です。

鞍部には介山荘が立っており、公衆トイレも整備されています。

古くからの歴史路・・・しばし感傷に浸りましょう。



おや深編笠に着流しの木彫り人形が・・・中里介山の机龍之介でしょうかね。

介山荘も夏休みが去って閑散としていました。



さ〜〜〜ジープ路を下りましょう。

介山荘の荷揚げ軽トラが通う良く整備された小路です。

穏やかに降下すれば廃屋と化した富士見壮です。

古き良き山時代は去り、日帰り登山の時代に合わずに廃止されたようです。

なんと今までは霧に隠れていて視認できなかった富士山が姿を現しました。

最後の最後にとうとう会えました・・・

気高い富士に見送られて里への旅は終わったようです。

実に素晴らしい山でした・・・これからも何回も通ってしまいそうです。