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残雪期の尾瀬・アヤメから長沢新道
  2017.05.02〜03 晴れ



電子地図にGPSログを落としてあります
ルート図(地図画像をクリックすると拡大画像になります)

・ルートラボ参照・
・ルートラボ参照・


コースタイム
・5/2 鳩待峠(8:30)〜横田代(10:30)〜アヤメ平(11:23〜11:35)〜富士見池(11:50〜12:20)〜尾根末端(13:00)〜竜宮小屋(14:40)

・5/3 竜宮小屋(6:55)〜牛首(8:00〜8:10)〜山の鼻(9:05〜9:25)〜鳩待峠(11:20)


残雪期の尾瀬山行・・・

通い続けて2002年から16回目の訪れ・・・今年も感動にまみえることができました。

俗に山は逃げないなんて言われますが、山は逃げずとも心と身体が追い付かなくなってきます。

あと何年・・・いつまで通うことが出来るのだろう・・・最近そんなことを考え込んでいる自分です。


さてそろそろレポート本題に移りましょうか・・・

残雪の尾瀬・・・今回のルートは一昨年と同じ鳩待からアヤメ平、そして長沢新道の雪尾根へ。

尾瀬ヶ原の竜宮小屋に宿泊し、翌日は尾瀬ヶ原を縦断して鳩待へ・・・

残雪期には二回目のルートですが、毎回違った表情で接してくれ、素敵な尾瀬に会える期待にワクワクしながら望みます。


今回のメンバーは・・・つかさん、ドラさん、ランさん、ヒバリさん、そして私の5人です。

早朝4時ツクバをスタートし、国道を快走して金精峠越えから戸倉駐車場に7時半到着します。

戸倉駐車場の入りは6割程度、まだまだ残雪期のせいか満車には程遠い状況でした。

はやる心を抑え支度を整えシャトルバスの人となりましょう。

到着した鳩待峠・・・例年になく高い雪の壁・・・雪の大谷でした・・・

駐車場のトイレをお借りして峠へは向かわず至近のスロープから尾根に取りつきました。

低温からよくクラストして締まった雪質・・・まだ小さな沢を越えるので早々にアイゼンを装着しましょう。



小さな沢を越えてアイゼンを効かせ急登から正規ルートの幅広い尾根に入ります。

穏やかな広い積雪たっぷりの尾根路を辿ります。

展望が開け・・・真っ白な至仏山・・・昨年登った思い出の山・・・しばし見つめましょう。



さらに穏やかにハイクアップすれば樹林が尽き・・・一気に展望が開けました。

横田代の傾斜湿原もこの時期は大雪原・・・夏季は木道歩きですが、今はどこでも歩ける自由雪原。

至仏山も燧ケ岳も一望のもと・・・皆で溜息でした・・・



広い大きな尾根・・・ホワイトアウト時には怖い尾根に変身しそう・・・GPSは必携です。

中原山からアップダウンを幾つか越えていけば大きく展望が裂けてアヤメ平のでっかい雪原に飛び出します。

白い大海原にぽっかり浮かんだ鬼ヶ島・・・じゃなくて燧ケ岳が聳えています。

満足空間・・・幸せ空間・・・立ち去りたくありません・・・この天国から。



アヤメ平の標柱も深い雪の中で頭だけ出していますね。

南斜面は雪庇はブロック崩壊して大迫力です。



長沢新道への分岐、富士見池(ここも今は雪原)でランチ・・・美味しい・・・

ここからは数日前に地元ガイドさんがピンクのマーキング設置済です。

我がチームはマーキングは参考程度に基本GPSにてルートを探ります。

広い樹林におおわれた雪尾根を辿れば尾根末端部の急斜面にいたります。

前回は右の長沢寄りに降下したのですが、マーキングに導かれ左のセン沢寄りに引っ張られました。

古いトレースに惑わされ急斜面を降下する羽目に・・・

幸い全員多爪アイゼンを装着していたので、慎重に滑落の許されない傾斜を降下します。

滑落に備えシングルストックを短めにセットしてゆっくり降下しましょう。

いやはや私のルート判断ミス・・・みんな申し訳ない・・・反省です。

この間緊張から画像は皆無・・・寂しいね。

なんとか安全圏に降下完了してほっと溜息は私だけだったかな?

アイゼンを外して穏やかに竜宮小屋を目指します。

ぽっかり空間にあららら・・・水芭蕉・・・感激です・・・



尾瀬ヶ原に入り振り向けば至仏山は暖かく見守ってくれるがごとく・・・実に爽快でいいですね・・・

少しの頑張りで今宵の宿・・・竜宮小屋に到着しました。

残雪期で閑散とした山小屋で、8人部屋に我ら5人でゆったり宿泊でした。

晩御飯は何故か食欲が亢進してご飯おかわり・・・美味しかったね。



里の睡眠不足をたっぷり癒して5時起床・・・あれれみんな早起き・・・私が一番遅起きでしたね。

朝ご飯からおかわりをして、満足の心と身体で尾瀬ヶ原縦断の旅発ちです。

残雪期だけの自由なルートとりでジグザグ歩行・・・楽しいひと時を堪能しましょう。



前方には至仏山・・・振り向けば燧ケ岳・・・どこまで行っても変わらぬ景観。

少し飽きが来たころ山の鼻に到着です。

ここでアイゼン装着して無理をせずに鳩待峠までハイクアップしていきます。

アイゼンなしでも歩けますが安全ですし、歩行効率もいいから装着しましょうね。



雪の大谷となった鳩待峠に帰着できました。

楽しいひと時が瞬く間に終わりを告げたようです。

来季にも必ず訪れましょうね。

心と身体の許す限りに・・・