15霞サイクリング
霞ヶ浦一周サイクリング
  2015.5.31



電子地図にGPSログを落としてあります
ルート図(地図画像をクリックすると拡大画像になります)

        ・ルートラボ参照・

コースタイム
・霞ヶ浦総合公園(8:18)〜古渡セブン(9:38〜9:50)〜妙義の鼻(10:28)〜北利根川橋(11:05)〜玉造道の駅(12:05〜12:35)〜土浦(13:44)〜霞ヶ浦総合公園(14:00)





サイクリング・・・

高校時代にはロードバイクで随分長い距離も走っていたのです。

400km/dayなんという長丁場も楽しんでいたのですが、それは50年も昔のお話・・・

そして25年前には山をステージに走り回るマウンテンバイクを楽しんでいました。

その後仕事の忙しさから自転車そのものを忘れ去っていたのです。


自転車を思い出したのは・・・この4月の終わりの残雪期の尾瀬山行前から右膝に痛みと違和感があったのです。

それを鎮痛剤で抑えた二日間の雪山山行の無理が祟って、山行後酷い激痛が出てあわてて整形外科の診察を受けたのでした。

腫れ上がった膝から水を抜かれ、診断は膝関節症・・・2か月の加療と安静を言い渡されたのです。

山は無期限のドクターストップ・・・おそらく秋までは無理のようです。

ドクターから勧められて自転車での運動・・・軽いサイクリングを25年ぶりに始めたのです。

それからは休日は20〜30km程度のポタリングに励んでいたのです。

自転車は25年物のMIZUNO PX-Rマウンテンバイクをロード用の1.25inのタイヤに換装してロードバイク仕様に変更し乗り出しました。



さて余談やら愚痴はさておきサイクリングのお話にしましょうか。

そして霞ヶ浦一周サイクリング当日になったのです。

霞ヶ浦総合公園をスタートしますが、この時はせいぜい美浦までの往復50kmの行動と決めていたのです。

当然霞ヶ浦一周は体力的に無理と判断していたのですが・・・

大きな風車がランドマークになっている公園を後にして、湖岸を左手に見ながら薄曇りのロードを快走します。

自衛隊の施設で湖岸ロードが2か所切れていますので国道へ迂回して針路をとっていきます。

左手は湖、右手は蓮田、ここは日本有数のレンコンの産地でもあったのです。

湖へ注ぎ込む河川で湖岸ロードは所々途切れますが多少迂回すれば又湖岸へ戻れます。

薄曇りの天気予報が外れ始め容赦のない日差しに襲われはじめたのです。

暑い〜〜〜体力がどんどん失われていくのです・・・用意した500ccのポカリも空っぽです。



それでも快調に走行を続けて26.6km地点の古渡にあるセブンイレブンに到着しました。

このセブンイレブンは一周コースに面していてサイクリストにとっては貴重なオアシスとなっています。

スタンドの無いロードバイク用のラックも常設されているバイク乗りには嬉しいコンビニです。

早速猛暑を乗り切れるよう水分を仕入れましょう。

ここまでは湖岸には自販機もコンビニもありませんでしたから。

当然ここでUターンの予定だったのですが、前後して走行していたロードバイクの若い3人グループに一周を口説かれてしまったのです。

一周94kmくらいですから大丈夫ですよ・・・と悪魔の囁きが・・・


ここでとうとう私の分身である小悪魔が勝ってしまったのです・・・やばいです・・・

早速シートを長距離仕様のハイポジションに変更してヘルメットのあご紐を締め直しましょう。

強い日差し、30度を超えた気温、それでも湖岸の涼風に励まされペダルを踏み続けます。

野鳥で有名な妙義の鼻の大湿原を見下ろしながら40.4km橋上で一休みです。

ここで再度追いつかれた3人のロードバイクから次の給水・食事ポイントは25km先の玉造道の駅とアドバイスです。

そこまでは自販機もコンビニも皆無らしい・・・あらら25kmも水分と体力がもつのかな?



湖岸のロードにも飽きがくるころ工事中か300mくらいの砂利道が現れました。

ここで油断が・・・大き目の石に乗り上げて落車・・・左肩から路面に叩きつけられてしまったのです。

起き上がり冷静に全身状態をチェックしますが足も手もかすり傷程度のようです。

しかし左肩に違和感が、どうやら叩きつけられて大きなダメージを負ったようです。

かなりの激痛ですがなんとか回りますので骨折ではなく打撲と自己診断して無かったことを決め込みましょう。

さてバイクはと・・・なんと前輪のホイールが大きく歪んで回転せず走行不可能になっています。

パンク修理以外の工具の持ち合わせはありません。

ホイールをクイックレリーズで外し近くのガードパイプの隙間に入れ強引な力技・・・

激闘20分、なんとかブレブレながら走行可能になったようですがフロントブレーキはキャリパーを外し使用不能なのです。

一瞬SOSの電話を息子に送り救助要請が頭をよぎったものでした。

多少のふらふら走行で北利根川橋を渡り切り再度湖岸を道の駅目指し進み続けます。

霞ヶ浦の湖岸ロードは入り江を縫ってつけられていて場所場所で風が変わってきます。

追い風で楽をすれば、次は向風といった具合でスパーフラットながら体力的には激しいものがあるようでず。

単調な湖の景観にも飽きて、あたり構わずに大声で歌を歌いましょう。

なんの歌・・・思いもよらず「思い出のグリーングラス」だったりしました。

歌が途切れれば「自問自答の独り言」なんといっても周りにはだーれも居ませんから。

そんなこんなでなんとか玉造道の駅に到着できたようです・・・疲れた・腹減った・・・

ここでエネルギーチャージ・・・山菜そばを貪りゆっくり休憩をとったものです。

自販機でペット飲料を買い込み・・・いよいよ霞ヶ浦大橋を渡ってラストスパートです。



全長1kmの霞ヶ浦大橋は左側に自転車兼用の歩道も整備されていて安全に通行可能でした。

さて土浦までの最終行程の開始です。

このあたりで疲労が足に出始めました。

お尻は酷使で腫れ上がっていますし、手のひらは感覚が麻痺して、首を起こして走行しているので痛めた肩はバリバリに硬直しています。



道路は続くよどこまでも・レンコンの田んぼをかすめてどこまでも・・・

なんて向かい風をねじ伏せ、歌を口ずさみながらペダルをこぎ続けます。

なんとか遠景ながら土浦のビル街が見え初めたようです。

しかし見えてからが遠かった・・・



帰ってきました土浦へと・・・信号で止まって溜息をついたものです。

GPS表示で91.6km・・・公称94kmを走りきったようです。


距離 91.6km
最大標高差 26m
平均斜度全体:0% 上り:2.2% 下り:2.1%
獲得標高 上り:518m 下り:523m
日時2015年5月31日 08:18:59 〜 14:00:28
所要時間 5時間41分29秒
平均速度 16km/h
以上山旅ロガーGの計測データです。


アクシデントやら休憩時間が1時間強ですので実際の移動時間は4時間30分。

アベレージ 21km/hと言ったところでしょうか。


日本で2番目の大きさの湖沼である霞ヶ浦。

湖岸ロードを走っていても対岸はいつも彼方に霞んでいてその大きさから威圧感さえ感じさせてくれたのです。

湖の大きさ、豊かさを実感する最良の手段が自転車だと再発見した素敵な旅を終えることができたのです。


すれ違ったバイク、追い越していったバイクは全てロードバイクだったのが印象的でした。

次回は是非秋に仲間と再びチャレンジすることにしましょう。