14尾瀬裏林道
尾瀬沼から燧裏林道へ
  2014.5.24〜25

今年になり2回目の尾瀬行・・・
今回は桧枝岐側の御池から入山して、尾瀬沼・・・燧裏林道を抜けて御池に戻る周回コースとしました。

お目当ては残雪の名残を惜しみつつ、ブナの新緑を愛でる山旅なのです。

早朝4時半ツクバを発ち8時半には御池の駐車場へ到着しました。

大きな雪の壁が残る駐車場は閑散として、尾瀬山開きは終わったものの残雪も多く未だに登山者は少ないようです。

がら空きのシャトルバスにて沼山休憩舎までの車窓からブナ平の眺望を楽しみます。

ブナ平も新緑にはまだ間があるようで冬枯れの装いで迎えてくれるのです。

しかしこの山旅には大きな疑問がありました・・・3月の末に患ったインフルエンザでの心肺機能の低下・・・

残雪の多さによる疲労と長時間の行動に自信が無かったのです。

それでも前に進んで行かなければ未来は開かれませんからね。

そんなこんなで持前の楽天思考を加速してスタートを切ったのです。



沼山休憩舎から登山道に入りますが、まだ残雪は豊富で親切に雪切をしてある遊歩道を辿っていくのです。

お得意の4本爪アイゼンを装備して沼山峠を目指します。

峠からは樹幹越に尾瀬沼の懐かしい姿が望めるのです。

滑らないように峠から降下すれば大江湿原です。



このあたりから木道も姿を現し始めるようです。

おやワタスゲ・・・頭の黒いツクシのような姿ですが、時期がくれば真綿のような姿に変身します。
湿原のあちらこちらで目立ちますので、今年は当たり年の予感がしますね。

そして大きな尾瀬沼に到着しました。

4月の訪れでは凍結していて真っ白な大雪原でしたが、今は豊かな水面が広がっていました。

ひと月の差で模様替えを果たした時の移ろいに畏敬の念を感じてしまいます。



どうですか残雪を頂いた燧ケ岳が気高いでしょ・・・

雪に覆われた登山道を辿れば沼尻に到着しました。

多くの登山者はここまで・・・みなランチを楽しんでいるのです。

さて尾瀬沼と燧ケ岳をおかずにランチを楽しみましょうね。



さらに我らは白砂峠を越え一路尾瀬ヶ原を目指しましょう。

積雪も多くアイゼンを効かせながら、残雪を楽しみながら進んで行きます。

道半ばで雪も疎らになって夏道が姿を現します。

清楚な小沢には自生のワサビ田が・・・ここは国立公園・・・採取は禁止ですよね・・・



さらに高度を落とせばイヨドマリ沢をパスし、滑りやすい木道を見晴へ急ぎます。

残雪と木道が交差して非常に滑りやすく注意を要します。

あらら・・・注意していたのに転んでしまいました・・・いたた〜〜〜

そして・・・見晴に到着です。

美味しい弥四郎清水で乾きを癒しましょうか。

小屋街に居ついた・・・セグロセキレイ・・・人が近づいても逃げませんね。



さていつまでも至仏山を惜しんでいても困ります。

今宵の宿赤田代の温泉小屋を目指しましょう。

木道の周りには・・・リュウキンカ・・・ミズバショウさんが疲れを慰めてくれています。



見晴から30分・・・疲れの見え始めた体に鞭打ってなんとか温泉小屋に到着です。

早速湧き出でる温泉に飛び込んだのは言うまでもありません。



今宵の宿は6人だけで少し寂しい・・・

今日が小屋開けで未だビールも担ぎ上げていないようです・・・あ〜〜〜悲しいですね・・・

美味しい晩餐・・・温かいお布団・・・静かな一夜を過ごせたようです。


早朝目覚め一路燧裏林道を目指します。


とある小沢には可憐な蕾の・・・トガクシショウマ・・・

まだ盛りまでには1〜2週間待たなければならないようです。



燧裏林道は未だ豊富な雪に覆われています。

燧ケ岳の北面に位置して日差しが少なく雪解けも遅れているのでしょうか。

残雪への踏み抜きと滑落には用心して歩いていきましょうか。

それでも鮮やかなブナの新緑が楽しめるようです。

美しい新緑・・・心も体も染まってしまい、原生林に同化していくようです。

雪明けの中には・・・ショウジョウバカマ・・・ピンクの可憐なお花・・・

天蓋からはブナの新緑を透過して薄緑の光が溢れているのです。



人生いたる所に青山あり・・・ならば私の青山はこの地で・・・贅沢ですよね。

そんな感傷に囚われていれば大きなドラミングが突然樹林に響き渡ります。

かなり大型の啄木鳥のなせる業・・・

辺りを見渡せば遥かな高みに・・・オオアカゲラ・・・の姿が。



なんとか観察・撮影が叶ったようです。

野鳥の囀りも実に豊富な樹林でホトトギスもカッコーもツツドリの声も響き渡っているのです。

天神田代から樹林を脱して、いよいよ西田代から上田代大きな雪原に飛び出しました。


夏季は豊饒の傾斜湿原ですが、いまはまだ大きな雪原と化しています。

さてとっておきのここまで担いできた弥四郎清水で淹れたコーヒーを味わいましょうね。



コーヒーブレーク・・・名残は尽きませんが彼方に霞む平ヶ岳に見送られながら降下開始です。

姫田代から御池田代・・・降下し尽くせばこの山旅もフィナーレを迎えたようです。



帰りついた御池には・・・ニオイコブシが芳しい香りを振りまいているのです。

昨日の朝にはまだ新緑も目立たなかったのですが、一夜明け温かい日差しで一気に新緑も燃え始めたようです。

匂い立つ噎せ返る新緑・・・心と瞼に刻み付けましょう。



落葉松も鮮やかに緑の光を振りまいているのです。

清廉な沢水に心を洗われ、思い出の山旅が終わりを告げました。


心肺機能の低下にもなんとか耐えられたことで、多少未来に明かりが差してきたのかな・・・

一緒に歩いてくれた相棒さん・・・サポート感謝です・・・




・沼山休憩舎(9:30)〜尾瀬沼(10:40〜10:50)〜沼尻(11:50〜12:20)〜見晴(14:05〜14:30)〜赤田代(15:00)

・赤田代(7:10)〜裏燧橋(9:25〜9:35)〜上田代(10:40〜11:00)〜御池(11:30)

ルート図(地図画像をクリックすると拡大画像になります)