07yatu 南八ヶ岳
  2007.06.23〜24 

先週の浅間山に引き続き梅雨入り企画である。

我チームの晴れ女パワーもいつまでも続かないと覚悟します。
雨に打たれて鮮やかさを増したお花畑に期待して出発決定。

ところが前日の天気予報はなんと晴れに好転。

美濃戸口からさらに美濃戸まで荒れた林道を車で入って1時間の行程短縮をし楽々登山である。

赤岳山荘のおばちゃんに二日分で2000円の駐車料金を支払いゆっくり仕度を整える。
前方にはこれから登る阿弥陀岳が聳えてワクワクしてくる。

美濃戸からは穏やかな沢沿いの路を丸太橋を渡り返しながら高度を上げていく。

ホテイラン(絶滅危惧種)がささやかに咲き感動の瞬間である。


いつまでもこの場所で咲き誇っていて欲しい。
なにも出来ないが繁栄を祈るのみである。

ツバメオモトも可憐に咲き夏の訪れを告げている。


深山エンレイ草の白い清楚な花。

小岩鏡のピンクの花に足を止めて見入っていく。


ハリフキ?らしい棘だらけの凄まじい格好の植物に驚かされる。

横岳西壁が迫って行者小屋に到着である。


見上げれば大同心、横岳、赤岳、阿弥陀岳がそそり立ち、心が沸き立ってくる

小休止後中岳と阿弥陀岳のコルを目指して歩き始める。

お花畑に癒されながら高度を稼ぎ這い松に覆われたコルに到着した。


目を転じれば権現岳越に南アルプスが白い姿を見せてくれる。

不安定で急峻な岩尾根を登って阿弥陀岳山頂に到着である。

南八つの中では比較的訪れる人の少ない静かな山頂である。

山頂には原村の境界確認の一行が居合わせて色々説明していただいた。
山頂直下で採取したと言う美味しい水も頂き感謝である。


皆で声を掛け合って慎重にコル目指して降下して行く。

風にそよぐ小岩鏡。
清楚な白山イチゲが咲き素晴らしい尾根である。

コルに帰着し少し遅めのお弁当。
真っ白な南アルプスをおかずに。
でっかい赤岳から硫黄岳の絶景の中でランチタイムである。


低い割には疲れる中岳を越えて行けば、黄花石楠花が咲き始めている

クリーム色のおいしそうな花?

中岳を下りいよいよ赤岳の登りにかかる。

文三郎との分岐からザクザクの斜面が尽き、鎖場の急斜面な岩場を登る


岩陰には色々な高山植物が短い夏に咲き誇っている。

素晴らしい花を愛でながら体を休め休め歩を進める。
急斜面でもしっかりした岩場から山頂に飛び出した。

阿弥陀山頂と違って賑わっている。


阿弥陀岳経由のため大分時間が押していて、早々に今宵の宿展望荘へ降下にかかる

お山のエンドウの鮮やかな紫の花が見事である。

明日登る横岳を見ながら、3時40分展望荘に到着した


かなりの混雑の展望荘であったが、友人の小屋番さんのお陰で幸い個室が取れて一安心である。

三順目の食事を待つ間に素晴らしい夕景を愛でる。

この小屋の食事はバイキング形式ですごく美味しい。
中でもタラの芽の天婦羅は絶品である。
小屋番のふくちゃんありがとう。

ゆったり個室で安眠の一夜を過ごして、翌朝目覚めれば今日もいいお天気である


大勢のパーティーと前後しながら横岳を目指す。

二十三夜峰を回りこんで急峻なルンゼの日の岳を登る。

チョウノスケ草が可愛い。
名前は可愛くないが?


お山のエンドウ。

そしてお目当てのツクモ草。

産毛の可愛いクリーム色の花。


ツクモ草の素敵なお花畑。
ぜんぜん歩が進まない。

まーいいか時間はたっぷりあるから。


雲の上に頭を出した富士山。

素晴らしいお花畑。

雲上の散歩路。


まだまだ続くお花畑。

黄花石楠花のソフトな花。

ウルップ草は咲き始めたばかり。


ウルップ草とツクモ草は本州では白馬と八ヶ岳だけに咲くとか。

お花畑に癒されながら険しい岩場、鎖場を歩き続ける。


歩き続けて赤岳も遠ざかってきたところで。
我会の2姫の競演である。

美しい!!!???


鉾岳、石尊峰、三叉峰を越えて、横岳に到着した。


お花畑の中でおやつタイムである。
気圧のせいかパンパンに膨れたパン。
うまい!!!


どこまでも続くお花たちの競演。

ウルップ草、ミネズオウの小さな可愛い花。


横岳山頂から最後の悪場を越えて緩やかな路を硫黄岳山荘に着いた。

小屋は古くても新築の綺麗で清潔なトイレを拝借して小休止。
ウォシュレット付きの至れり尽くせりのトイレに感謝である。

ケルンに導かれて硫黄山頂に到着し記念撮影していれば、さすがの神通力も通じず雨がポツポツ落ちてきた。

小雨の中雨具を着て赤岳鉱泉へ降下して行く。


小雨の中美しい小鳥の囀りを聞きながら。
北沢から美濃戸に帰着した。

行程の最後に降出した雨にしっとり濡れて鮮やかさを増した八ヶ岳。
思い出のページに綴って終了です。


・23日 美濃戸(8:10)〜行者小屋(10:40〜11:00)〜コル(12:00〜12:10)〜阿弥陀岳(12:40〜12:50)〜コル(13:10〜13:40)〜赤岳(15:10〜15:20)〜展望荘(15:40) 7時間30分

・24日 展望荘(6:20)〜横岳(8:10〜8:30)〜硫黄岳(9:40〜9:50)〜赤岳鉱泉(11:10)〜林道(12:00)〜美濃戸(12:40) 6時間20分

ルート図(地図画像をクリックすると拡大画像になります)